2018年8月22日。私は知り合いに紹介され、鹿児島大学のとある会議室に足を踏み入れました。そこで行われたのは「鹿児島ストックデザイン・マネジメントカレッジ」、通称「SDM」というもののキックオフミーティング。ここでは、私やかごしまYADDOメンバーが活動するきっかけとなったこのイベントの様子を体験レポートとして綴ります。
参加する前の私は、「鹿児島大学に、おもしろいことをしている人が来るから話を聞きに行ってみない?」と言われ、突発的に参加を決めてしまったので、「SDM」というものがどのようなものであるかを知りませんでした。おそるおそる会場に足を踏み入れてみると、会場にはさまざまなお仕事をされている方が鹿児島県の各地からいらっしゃっていたという印象でした。講師を務めてくださったのは一般社団法人リノベーションまちづくりセンター代表理事の徳田光弘さん。この方が噂に聞いていた“おもしろいことをしている人”のようです。
徳田さんのお話を聞いて、SDMというものはヒト・モノ・コトなどの地域の資源(ストック)を生かして地域を元気にするための設計や構想(デザイン)や管理(マネジメント)について考えていくことを言い、今日はそのキックオフミーティング(プロジェクトに関わる人が集まる初会合)であることがわかりました。この鹿児島ストックデザイン・マネジメントカレッジというプログラムは、ストックデザインについて学び、自分だったらどうしていきたいかという想いを共有し、共感しあえる仲間と一緒にプロジェクトを作っていくというのが趣旨のようです。
写真はグラフィックレコーダーの関さんが描いてくださったグラフィックレコードの一部です。どんなお話をされたかという内容が絵などを用いて可視化されており、見ただけでスッと頭に入ってくるようで感動しました!そしてそれを進行と同時に仕上げてしまうことにも驚きました。
徳田さんのお話の中で特に印象的だったのは、機械人間から機敏人間・創造人間になるという考え方です。マニュアル人間のように言われたことだけを作業する人間になるのではなく、自分から行動を起こし創造する側の人間になろうという発想です。
どのような活動をしているのかの具体例として「Touch-Machi Session」(たちまち セッション)という広島県で行われたプロジェクトについて紹介されました。「たちまち」というのは「とりあえず」という意味で、広島で何かを始めたいという方々が集まり、“たちまち(とりあえず)やってみようや!”を合言葉に活動されています。映像を見せていただいた時、空き家がみるみるうちに美しい建物や観光地へと変わっていく様子に驚いたのと同時に、作業をしているみなさんが楽しそうで、見ているこちらもワクワクしました。
イベントを終えて、私にもTouch-Machi Sessionの方々のように自らの意志と自らの手で何かを作り上げてみたい!という気持ちになりました。具体的に何をしたいのか、これからどう動いていくのか、このときはまだ何も思いつかず不安もありましたが、同じ“やりたい!”気持ちを持つ仲間と頑張っていきたいです。
(ひらい)
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